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含み益と課税について考える

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コツコツとインデックス投信に積み立てをしていると、評価額がどんどん増えていきます。特にここしばらくは株価も上昇しているので、元本に対して資産評価額がプラスになるのを見るのは楽しいですよね!  ところで以前、こんなツイートをした事がありました。 December 14, 2019 例えば毎月、インデックス投信に積立投資をしていたとします。そして数十年後、リタイアを目前に控えたある日、資産評価額は 1億円 になっていました。なお 元本は5000万円 で、 含み益が5000万円 です。これからこの資産でリタイア生活を送っていく訳ですが、さていくら使えるでしょうか。  含み益が5000万円もあるので、税金を20%としても 1000万円は引かれます よね。かなり大きな金額です。そして外国課税があったりするともう少し税率が高くなりますね。それから少し長く投資している方は知っていると思いますが、実は数年前(2013年だったかな)までは軽減税率で10%だったんです。私も20%に上がる直前に一度利確したのを覚えています。…という事は、今後また上がる可能性も否定は出来ない。  最近は数社の証券会社が「投信の毎月定額(定率)解約サービス」なんかを始めていますが、これで解約していったとしても似たような比率で課税される事には変わりありません。  先ほどの例ではインデックス投信で含み益5000万円という話でしたが、次は例えば株価がほぼ横ばいのETFに配当目的で投資をしていて、 資産1億円(含み益ゼロ) という例を考えてみましょう。1億円がそのまま使える資産なので、含み益5000万円の時とは 同じ資産評価額でも全然意味が変わってきます 。  株価が上昇して含み益が増えるのは嬉しい事ですが、この課税分というのは常に意識をしておく必要があるかなと思います。特に「資産〇〇円になったらリタイアする」などの目標を立てる場合は、その資産の根拠となる数字が 「資産評価額(含み益込み)」で良いのか、あるいは「使える金額として必要なのか」 に気を付ける必要がありそうですね。もし月々の生活費などから「使える金額が〇〇円くらい必要」と考えているなら、課税の事も考えておいた方が良さそうです。

暴落時にいくら買い増すべきか?

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今回の話の対象は資産形成期にあって「 今は高値だと思うから余力を残してる 」とか「 少しタイミングを読んだ投資もしたい 」という方々です。逆に定額積立派や常時フルインベスト派は、どんな暴落でも通常運転でそのまま買い付けなのであまり参考にならないかもしれません…。投資対象はインデックス投信やETFを想定していますが、個別株とのミックスでも大丈夫です。ただデイトレード・スイングトレードではなく、あくまでバイ&ホールドを基本とした資産形成においてのお話です。  さて、例えば1ヵ月で投資対象(株価・指数)が30%下落したとして、どれくらい買い増すのが適当でしょうか?  すぐに値を戻すと推測するなら余力全額買っちゃうけど、もしかしたら来月さらに下落するかもしれないし、リーマンショックの時のように数年かけて暴落していく可能性もありますよね。「暴落したら買い増す」と普段思っていても、 どこまで落ちるか分からない状態でどれくらい余力を残しておくか はある程度ルールを決めておかないと、その状態になってから判断するのは難しいかな~と思っています。  そこで一案になりそうなのが「 リスク資産が一定の比率になるように買い付ける 」方法です。例えば「資産の6割を投資する」などのように決めておくと、株価が下落してリスク資産の比率が下がった時にどこまで買い増すかの目安になります。別の言い方をすると、 預金と有価証券の間でリバランスを行う 、とも言えます。  仮に株を300万、現金を200万で総資産500万(リスク資産6割)持っていたとします。この株価が200万まで下落した場合、現金200万と合わせて総資産が400万になるので、その6割(240万)を維持するように40万円分の株を買い増す、という具合です。これで株240万、現金160万となり、6割のリスク資産が維持されます。  この方法の良い所は、常にリスク資産の割合を目安にしているので リスク管理がとても容易 だという事です。(厳密には国内株、海外株、債券など投資対象によってもリスクは変わってきますが、今回の話ではひっくるめてリスク資産としておきます) 逆に怖いところは、リスク資産比率は一定でも長く続く暴落時にリバランスし続けていると現金がどんどん減っていく可能性がある事です。比率を維持する事はリスク管理の点