含み益と課税について考える
コツコツとインデックス投信に積み立てをしていると、評価額がどんどん増えていきます。特にここしばらくは株価も上昇しているので、元本に対して資産評価額がプラスになるのを見るのは楽しいですよね!
ところで以前、こんなツイートをした事がありました。
例えば毎月、インデックス投信に積立投資をしていたとします。そして数十年後、リタイアを目前に控えたある日、資産評価額は1億円になっていました。なお元本は5000万円で、含み益が5000万円です。これからこの資産でリタイア生活を送っていく訳ですが、さていくら使えるでしょうか。
含み益が5000万円もあるので、税金を20%としても1000万円は引かれますよね。かなり大きな金額です。そして外国課税があったりするともう少し税率が高くなりますね。それから少し長く投資している方は知っていると思いますが、実は数年前(2013年だったかな)までは軽減税率で10%だったんです。私も20%に上がる直前に一度利確したのを覚えています。…という事は、今後また上がる可能性も否定は出来ない。
最近は数社の証券会社が「投信の毎月定額(定率)解約サービス」なんかを始めていますが、これで解約していったとしても似たような比率で課税される事には変わりありません。
先ほどの例ではインデックス投信で含み益5000万円という話でしたが、次は例えば株価がほぼ横ばいのETFに配当目的で投資をしていて、資産1億円(含み益ゼロ)という例を考えてみましょう。1億円がそのまま使える資産なので、含み益5000万円の時とは同じ資産評価額でも全然意味が変わってきます。
株価が上昇して含み益が増えるのは嬉しい事ですが、この課税分というのは常に意識をしておく必要があるかなと思います。特に「資産〇〇円になったらリタイアする」などの目標を立てる場合は、その資産の根拠となる数字が「資産評価額(含み益込み)」で良いのか、あるいは「使える金額として必要なのか」に気を付ける必要がありそうですね。もし月々の生活費などから「使える金額が〇〇円くらい必要」と考えているなら、課税の事も考えておいた方が良さそうです。