投資を始めた理由
私が投資をしている理由の半分くらいは「儲けたい」「経済的自由を達成してアーリーリタイアしたい」という事です。これは間違いありません。
しかし、私の資産比率や投資方針は実は、リターンを追求するというよりはかなり保守的な運用になっています。実はこれは私が投資をしているもう半分の理由と関係しています。
その理由とは、「自分の資産を分散して持っておきたい」という事です。ある程度預金が増えてきた時に、全資産を日本円で保有しておく事にリスクを感じたのが、投資を始めたきっかけの一つでした。
投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは、いくら将来性があり安泰と思われる会社だったとしても、1つの会社に集中投資をしていると万が一その会社が倒産した時に甚大な被害を被るという話です。
同じ事は、国、アセットクラスなど様々な枠組みにも言えます。
今般のコロナショックでは様々な価値観に大きな変化が出そうですが、こうした時に特定の国や特定のアセットクラスなど何かに集中して投資していると、その価値が急減した時に大きな痛手となります。
例えば今は米国株投資が全盛ですが、今後ずっとアメリカがナンバーワンであり続けるかと言われると私は少し懐疑的です。それどころか、歴史を見れば世界の覇権国が消滅する事例なんてザラにあります。
株、債券、不動産、仮想通貨、貴金属など様々なアセットクラスに関しても同様です。とは言え不動産や貴金属などは、管理の手間や費用を考えるとあまり手広く分散するのは現実的ではありません。その点、株というのは企業の固定資産・知的財産・人的財産など様々なアセットクラスに間接的に投資でき、売買システムも成熟しているので魅力的ですね。
という事で私は少しリターンを落としても様々な国・アセットクラスに分散する方が好ましいと感じています。株を中心にしていますが、リート(不動産)や債券、仮想通貨も持っています。金やプラチナなどの貴金属も将来的には少し加えたいと思っています。
一方で分散志向の割には日本円の比重が大きい(約6割)んじゃないかと思われるかもしれませんが、これは各アセットごとのリスクの他に、使用可能性や利便性も考慮した比重を設定しているからです。日本で暮らしているので、どちらがリスク回避的かを考えれば当たり前ですね。逆に仮想通貨はごく僅かしか持っていません。
もちろん、これは「現在の私は」という話なので万人に当てはまる話ではありません。就職したばかりで大して貯金も無かった頃は私も全額を日本円で銀行に預けてましたし、投資を始めたばかりの頃は独身で運用資産も少なかったので、リスク度外視で集中投資に近いことをやっていた時期もありました。
今のようなやや保守的な運用になってきたのは、家族が出来て、資産規模も収入の何倍にもなってきて、数%の値動きでも大きな影響を受けるようになってきたから、というのもあります。逆に今後も資産規模や年齢に応じて投資比率は柔軟に変えていくつもりです。
性格や環境、資産規模に応じても最適解というのは変わってくると思うので、皆様それぞれご自身に合った投資ライフを!
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