確定拠出年金(iDeCo等)の手取りはいくら?


先日、確定拠出年金のお知らせが来ました。

コロナショックで一時期より少し減ったものの、数年前からコツコツと積み立ててきたのでまだ含み益があり、資産評価額は300万円弱になっていました。

ところで私は金融資産額を公開していますが、この確定拠出年金の資産評価額は、自分の金融資産を計算する時に計上していません。その理由は大きく2つあります。

  1. 原則60歳になるまで受け取れないため、現在使えるお金ではない
  2. この金額のうちいくら受け取れるのかが分からない

今回はこの2.資産評価額のうちいくら受け取れるのか?という話を考えてみたいと思います。

確定拠出年金には企業型と個人型(iDeCo)があります。これらにお金を積み立てていると、現時点での資産評価額を確認できるようになっていると思います。この「資産評価額」というのが少し曲者で、なんだか自分の資産のように思えますが、実はまだ所得税が引かれてない状態なのです。

確定拠出年金は積立時に給与から所得控除される(所得税がかからない)分、後から受け取る時に所得税がかかるんですね。いわば給与の「額面」と同じで、「手取り」ではないのです。

例えば証券口座で資産額が300万円(元本200万、含み益+100万)とすると、税金がかかるのは+100万の部分に対してだけです。
しかし確定拠出年金(iDeCo等)で資産額が300万円だと300万全額に対して所得税がかかるので結構な金額になります。
ここが自分の証券口座と確定拠出年金の大きな違いです。

じゃあいくら税金がかかるのか。

特定口座の資産なら含み益の約20%(分離課税)と簡単に計算できますが、確定拠出年金の所得税は受け取り方(年金、一時金)や退職金の額・退職所得控除(勤務年数依存)などによって大きく変わるので、非常に計算がややこしい(というかほぼ無理)になります。

特に私のようにアーリーリタイアを目指す場合、まだ退職までの年数も分からず、さらに退職と確定拠出年金の受け取り年度がズレると退職所得控除を使えない可能性があります。
(実は2回退職所得控除を使える裏技もあるようですが、なかなか条件が厳しい…)

という事で確定拠出年金のうちいくらが手取りになるかは分からず、条件によってはかなりの金額を税金として取られてしまう可能性もあるため、私は確定拠出年金の受取額に関しては余裕分という扱いで資産額からは外しています。


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